rekordboxを使えばDJにリズム感が必要なくなる話
2018年 02月 08日
皆さまこんばんは。山田です。
設定を自動的にデバイスに反映!!!!!!
先日の「グリッドを設定しないと死ぬ記事」ではやいのやいのしていただきありがとうございます。
やはりrekordbox(レコボ)とrekordbox DJ(レコボDJ)という似た名前で機能がまったく違えばそりゃ誤解も招くよなと私も思った次第です。
何が一体違うのか、その辺りについてはこちらの過去記事読んでもらえると分かりやすいと思います。
さて、本題に入りますがその前に皆さんにお聞きしたいのです。
皆さんは音ゲーって得意ですか?
ビートマニアでもサンボルでも、最近だとソシャゲでも音ゲーってありますよね。
実は私、DJやってるくせに音ゲーがまったくできないのです。
パラッパラッパーすらできないし、音ゲーは軒並みロースコアキングとして活動させていただいております。
そんな私がDJ中にやっていることと言えば、再生中の曲をお客さんにバレないようにループさせる、タイミングよく曲を入れ替える、タイミングよくエフェクトをかける等など...
私のようなリズム感ゼロ太郎には本来難しすぎる技術の数々、それを可能にさせている機能。
私のようなリズム感ゼロ太郎には本来難しすぎる技術の数々、それを可能にさせている機能。
それはrekordboxに搭載されているクオンタイズという機能です。
これはボタン操作の反応をグリッドラインに合わせて反応させるという機能で、ホットキュー、ループ、エフェクトなどのタイミングをグリッドラインに依存させることができます。
これはPCでrekordboxを操作しているときはもちろん、現場でハードを使用しているときも機材環境によっては使用することができます。
そしてこれはrekordboxだけではなくrekordbox DJでも使用可能です。(くどいけどrekordboxとrekordbox DJの違いについてはここ読んでね)
昨今のPCDJユーザーなら「当たり前じゃんそんなの」と思う人もいるかもしれません。
ですが、CDJユーザーはそもそもグリッドにも波形にも頼らず耳だけで(もしくはウソのBPMを教えてくるCDJに騙されながら)DJをやってきました。
ループ1つ作るためにも自分の耳を頼りにループイン、ループアウトを設定したりするわけですよ。
リアルタイムで。しかもドンピシャで!
神経を研ぎすませてインとアウトの2回もボタンを押すんです。
めんどくせぇわ!!!!!
そんな我々を救済してくれたのがrekordbox神にあらせられます。
1/1に設定した場合、本来押すべきタイミングの0.9拍前〜ジャストの間に押せばちゃんと合わせてくれるとても便利な機能なのです。
rekordbox上ではキーボードの「Q」や「Shift+Q」などがクオンタイズに対応しており、主にループ設定、CUEポイント設定の際にクオンタイズの恩恵を全身で浴びることができます。
基本的には1拍でクオンタイズしますが、環境設定→詳細→その他の項目からクオンタイズする拍数を選ぶことができます。
1/2、1/1あたりがオススメです。
基本2の倍数でしか設定できないため、3/4など中途半端でボーカルが入るポップスなどでは細かな拍数よりも「オンかオフか」くらいの気持ちで雑に使用するほうが色々勝手が良いです。
ハードで使用する際はCDJのクオンタイズボタンを押すことによりオンオフの使い分けが可能です。
しかしrekordboxの特徴と言いますか、ハード依存ならではの罠がここに待ち構えているのです。
1.rekordboxのクオンタイズを使用できる機種や環境には限りがある
CDJ2000nxs、CDJ2000nxs2、CDJ900nxs、CDJ-TOUR1、CDJXDJ-RX、XDJ700。
知っているところだとこの辺りが使用できる機材です。
XDJとかはホームユース機材だし、現場でぶち当たることはないと思う(誰かの持ち込み機材じゃない限り)から良しとします。
それよりも大きな問題はここにCDJ2000が含まれていないということです。
一応使えるには使えるんですが、ファームウェアアップデートで後日対応したという形のため、他機種とは違って本体そのものにクオンタイズのオンオフボタンが付いていないのです。
そして他機種とは違ってホットキューがクオンタイズ対応してないという罠もあります。
これを知らないと現場で大怪我したりするわけですね。(経験者)
そんなCDJ2000でクオンタイズを使用するためにはファームウェアを最新のものにアップデート
※アップデートのやり方はPioneerDJさんのサポートページ参照
本体のメニューボタンを長押しするとクオンタイズ設定があります。
※手元にCDJ2000なかったのでこれはnxsですが、押すボタンは一緒。あとは実際にやってみたら分かる。
2.rekordboxのクオンタイズはハードの設定に依存する
僕は先日の記事で「グリッド設定してないと後ろから撃たれる」というタイトルで記事を書きました。
その理由がまさにこれなんですよ。
いいですか。
クオンタイズ機能を知らずにブースインしたあなた。
クオンタイズがオンになっていることを確認せず意気揚々とUSBを差し込んで前のDJから転換します。
ですがいざプレイを始めると、ボタンを押すタイミングが普段とずれる。
キューを打ったつもりが変な位置に打たれてしまう...
グリッド位置も合わせていない、そしてクオンタイズを知らないので原因は一切不明。
プレイがぐちゃぐちゃになったまま立て直す余裕もなく、あなたの大事な60分は終わるのです...
PCDJだと操作系は全て自分の環境を持ち込みますが、CDJは箱備え付けのものを使うことがほとんどです。
「最近USBでできるらしいからレコボ使ってやってみるぽよ〜〜〜!」
みたいな感覚で気軽に現場入りすると間違いなく即死します。
しかし、命を捨てるにはまだ早いです。
環境設定→CDJ&デバイスの項目なのですが、ここでCDJのセッティングを事前に設定しておけます。
あとはプレイリストと一緒にマイセッティングをエクスポートしたUSBを現場へ持ち込めば、前のDJが設定した内容から上書きできて死ななくて済むということなんですね。
ちなみに、PCからLAN接続でCDJを操作している人はこの画面の下部から対象CDJの番号をクリックするだけでマイセッティングを読み込ませることが可能です。
※機材出すのめんどくさいから1台だけ
この2点さえ対策しておけば、使い方次第で2本しかない手を3本、4本と増やすことも不可能ではなくなってくるわけです。
意外とCDJユーザーには知られていない機能クオンタイズ。
グリッドを設定して初めて利用価値の出るこの機能をCDJではどうやって活用するのか。
それをまた次回以降で説明していきたいなとは思いますが、正直早くフェレットについての記事が書きたいです。
by choroyama
| 2018-02-08 02:19
| DJ